引地 理

国際文化学部卒 2017年入社
鹿児島営業所 セールスエンジニア

働きやすさを重視して日本電計に転職。鹿児島県以外にも宮崎県と沖縄県を担当し、民間・官公庁と幅広い企業の困りごとに応えている。そんな中で経験した海外現地法人との仕事から海外勤務に興味を持ち、現在は海外赴任に向けて、語学研修等の準備を進めている。

横田 真史

経済学部卒 2021年入社
NI事業開発部 部長

世界的計測器メーカー「ナショナルインスツルメンツ(以下:NI)社」のノウハウを日本電計で活かすために転職。現在は日本電計が関わっているお客様の実験・テストデータを統合し、効率的なデータ活用の仕組みを構想中。それをテクニカル商社としての新たな価値にすることを目標にしている。

プロジェクト概要

日本電計が関わる分野は先端技術の研究開発以外にも幅広くあり「教育機関」もそのひとつです。特にエンジニア教育の現場では計測機器をはじめとした電子機器は教材として使われています。ここではそんな教育現場に関わったプロジェクトを、セールスエンジニア(鹿児島営業所の引地)と、技術パートナー部門(NI事業開発部の横田)の視点から紹介します。

プロジェクトの始動

NI事業開発部に
教育ツール50台の相談

  • 横田

    日本電計は世界的計測器メーカーであるNI社の正規代理店であり、その技術パートナーとしてNI事業開発部があります。国内でもトップクラスのノウハウを持っているため、日本中から私たちにNI社製品に関するお問合せが集まってきます。このプロジェクトでも最初は鹿児島工業高等専門学校さん(以下:鹿児島高専さん)から私たちにお問合せをいただきました。

  • 引地

    横田さんから鹿児島営業所にいる私に連絡があった時、ELVIS Ⅲ(※)を50台と聞いて、その数の多さに驚きました。加えて、鹿児島高専さんの要件にあった、日本語マニュアルとトレーニング(取扱い説明)も異例だったので、対応できるのかどうか、横田さんたちと検討したのを覚えています。

  • 横田

    当時は世界的に半導体不足だったので、期日までに50台の機器を用意できるか?膨大な英語マニュアルを日本語に翻訳する手間と時間は?等、さまざまな要件を検討しました。最終的には将来のエンジニア育成に貢献しよう!という気持ちでご提案することを決定しました。

:NI ELVIS Ⅲ

NI社が提供する、次世代の教育用実験機器。ハードウェアとしての実験ボードや計測器、およびソフトウェアとしての統合開発環境を提供できるので、エンジニアの教育現場で注目されている製品。

導入に向けて

機材の設置準備とマニュアル作成

  • 引地

    ご発注いただいてからは、鹿児島にいる鹿児島高専さんと私、東京にいる横田さんたちNI事業開発部でWEBミーティングをすることも多かったです。NI ELVIS Ⅲは学校のコンピュータに接続して使うものなので、鹿児島で私が専用ソフトのインストールや動作確認をして、その状況をリモートで横田さんに見てもらいながら進めていく、といった感じでした。

  • 横田

    そうした技術サポートも私たちのミッションですし、今回は期日までに50台を揃えなければいけなかったので、ハンガリーにあるNI社の工場との交渉にも力を入れていました。

  • 引地

    そのおかげで予定より早く機器が営業所に届いて、ほっとしたのですが、それからしばらくの間は営業所に積まれた50台分のダンボールと過ごすことになりました笑。いい思い出です。

  • 横田

    それと並行して、日本語マニュアルを作成しました。このプロジェクトで私たちが最も時間を費やしたのは、この日本語マニュアルだったはずです。単に機能の説明書だけではなく、授業で使いやすい手順書も作成したので、最終的には200ページを超える大作になりました。

  • 引地

    あらためてこのプロジェクトはNI事業開発部があったからこそ対応できたと実感しています。

プロジェクトを終えて

達成感、チームの連帯感

  • 横田

    前例のない対応が求められたプロジェクトでしたが、鹿児島営業所とNI事業開発部のどちらが欠けても受注・納品に至らなかった、私たちだからこそできた仕事だったと思いますし、チームの連帯感を実感した経験になりました。またそれが次世代エンジニアを育てる教育環境づくりにつながったことに喜びを感じています。

  • 引地

    50台の納品が完了して、営業所で段ボールの片づけをしている時にほっとした気持ちと人一倍大きな達成感を感じたのを思い出します。私一人では到底実現しなかった仕事でしたが、だからこそ、技術的なサポートをして下さったNI事業開発部や鹿児島営業所の先輩方と一緒に成し得たことに、日本電計の仕事の奥深さを知った気持ちがしています。

お客様の声

独立行政法人国立高等専門学校機構
鹿児島工業高等専門学校
地域共同テクノセンター長
情報工学科/准教授 博士 (工学)

武田 和大 様

高専は専門的な知識を学ぶ場ですが、座学だけではなく、実際に手で触れて学ぶことも重視しています。たとえば文字で書かれている法則を実際に確かめたり、うまくいかない原因を考えたり、そういった将来に生きる学びのためには、このような機器が不可欠です。今回の機器導入にあたっては、私たちの高い要求に応えていただいた日本電計さんに感謝しています。引地さんにはどんな時でも素早い対応をしていただいてとても有り難かったですし、NI事業開発部さんに作成していただいた日本語マニュアルはこれからの授業の中で、とても大きな助けになるはずです。

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